デザイナーズコラム

イギリスのガーデンの今

■デザイナー's コラム
『イギリスのガーデンの今
【ザ・シーズン 輸入担当/黒田明雄】2003年9月

この数年の間私はオーストラリアのエクステリア・ガーデン業界に注目し追ってきました。
数年にわたっての多くのガーデンショーや魅力的な資材との出会いを通じ今までの日本の大半の「流れ」とは違う方向性を見つけ、それらを日本の皆さんに紹介し続けています。私がオーストラリアに魅かれたその理由の一つは「モダンデザイン」にありました。
それまでの日本の手本とされるのはあくまでも「本場イギリス」であり「イングリッシュガーデン」でした。純粋にその魅力にひかれた方は大変多く根強いファンを作り、商業性の強いブームは去りましたが花を取り入れた庭のデザインとしてイングリッシュガーデンはすっかり定着しました。
そこでまたあらためて「今のイギリス」が大変気になりだしたのです。「今、イギリスでは何が起こっているのか?」英国連邦であるオーストラリアと本国との共通性を確かめるべく「ヨーロッパ最大のショー」ともいわれる「ハンプトンコートパレス・フラワーショー」に飛びました。

7月、それはイギリスではまさに「The Season」といわれ1年の中で最も花々の魅力あふれる美しい季節です。夜10時までは十分に明るくヨーロッパに行く度に思うのですが、人々は夕刻に仕事を終え家路に着いたあとでもたっぷりと庭仕事に精を出すことができます。日本の庭仕事の「敵」の蚊も見受けられず快適に作業できる、そんな点からも日本とイギリスの「ガーデニングに親しむ環境の違い」を垣間見ます。
その絶好のガーデニングシーズンにハンプトンコートパレス・フラワーショーは開催されます。
ロンドンから電車で30分程で「ハンプトンコート駅」に到着、駅からは歩いて20分程(!)で正面ゲートに着きます。「ヨーロッパ最大のショー」と謳われているのには拍子抜けするほど質素なチケット売り場に多少の不安を覚えつつ中に入るとその中はとても1日では廻りきれない位大きくそして多くのショーガーデンと出展ブースがありました。
私も結局朝入場してから閉場までの19時半までいても時間はとても足りませんでした。
どんなに数多くのショーを見てきても、また新たなショーに足を踏み入れたときの高揚感は格別です。「今日はどんな発見や出会いがあるのか」と思うと期待感で一杯になります。
駆け足で見て回った状態ですがまず目についたのは「水」「ステンレス」「ガラス」「石」等など。
モダンであったり、よりアート性のある庭を構成する素材に興味を持ちました。
それはオーストラリアでも見てきたことでしたが、やはりこれらは今後のガーデニング業界の重要なマテリアルであると確信しました。

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