デザイナーズコラム

オーストラリアガーデン・町並み探訪(1)

オーストラリアガーデン・町並み探訪(1)
ガーデンデザイナー高橋 典子
ブリスベン
 クィーンズランド州のブリスベンは、シドニー、メルボルンに続くオーストラリア第3の都市。温暖な亜熱帯性気候で「サンシャインキャピタル」と呼ばれています。
 訪れた4月は、秋の始まりの頃とはいえ、まだ充分に夏のなごりの心地よさが感じられました。

【1】リバーサイドマーケットからHAWKINS(ホームセンター)へ

 私たちが現地に到着した4月7日は日曜日であった為、市内のガーデンショップは休業しているところも多く、リバーサイドで開いているオープンエアのマーケットへ向かいました。
 ここでは日本国内ではまだ見かけない、テラコッタのガーデングッズ等が見られます。また、「BONSAI」を扱う店もあり、盆栽が世界的な人気のある趣味の一つなのだなと実感できます。
 ただし、そこはやはりオーストラリア、日本での正統派盆栽の世界では「??!」と感じる植物を用いているのが面白い。その地で求める事のできる素材を使って、積極的に「楽しむ」事を大切にしているというのはとても好感が持てます。            
 HAWKINS(ホーキンス)は、日本でいうホームセンターのカテゴリーに入る大型の郊外型の店舗ですが、ガーデン商品が主体のホームセンターです。広大な敷地には花苗、園芸資材、ガーデンツールやグッズ等を多数扱っています。
 大型のガーデン(ホーム)センターに全て共通の事ですが、雰囲気の良いレストランを必ず備えています。(中には簡単なカフェ程度を併設したショップもあった。)そこで私たちも昼食を取ったのですが、味もスタッフの応対も良く、「こういう店舗は日本にはなかなかないな。なぜやらないのかな?」と思いました。特に「店のお洒落な雰囲気が売りなのです」という店舗ではなくても(どんな店にも)テラスレストランなどの飲食施設が整っているのは新鮮でした。
 考えれば当然のことかもしれない。なんといっても広大な敷地・店舗スペースを持つ場所なら「ちょっと一休みしたいなあ」と思うのがお客様の心情でしょう。一息ついて休憩もできたし「さあ又買い物!」と思うのではないでしょうか?
南国ムード溢れるモデルガーデン
 ホーキンスではその広い敷地を生かして、しっかりとしたモデルガーデンも併設しています。家族連れがその庭の中のベンチに腰を落ち着けて、楽しそうにお喋りをしていたのが印象的でした。
 商材をただ並べるのではなく、生活のワンシーンを感じさせるような「余白のスペース」が又新たなビジネスへのきっかけになるという好印象を得ました。

【2】バンダバーグ、QCBブリック訪問

焼きあがったレンガの仕分け作業
 HAWKINSを後に私たちは約4時間かけて車で移動し(日本では東京〜仙台間くらいの距離か)当社が輸入元となる「QCBブリック」の本拠地バンダバーグを訪れました。朝から社長のピーター・トービン氏に案内して頂き、バンダバーグの中心から少しはずれたQCBの本社とその工場を見学しました。
 QCBブリックの素材となる土はすべて近郊から産出されるもので、コンピューターシステムを導入し、かなりの数量を1日に焼き上げます。焼き上がっていく一連の工程や仕分けの作業風景、製品の品質管理部等を案内して頂きました。国内や世界へ出荷されるのを待つばかりのレンガを積んだコンテナの数は、その広い敷地の中で数えきれないほど積み上げられています。
 見た事の無いシリーズもあり、その中にはこれから自分達が使うことになる色もあって、今後への期待ができ非常に楽しみです。
 商品が作られたその産地を訪れるのは興味深い。「なぜこの色なのか?」「どうやって現地では親しまれているのか?」「人気があるのはどんな色や商品なのか?」それらが産地を訪ねることで、よりいろいろなものが見えてくる。フルハイトと呼んでいる形状のブリックで建築された家々が街に数多くあり、カタログを見ているだけでは分かりずらい風合いや納まりも実感できました。
▲ページトップへ