デザイナーズコラム

湿原探訪

■デザイナー's コラム
『湿原探訪』
【ザ・シーズン 仙川 担当/矢島 武志】2005年8月 【ザ・シーズン仙川のページへ】


『湿原とは』
  寒冷地の湖沼に生えていた植物の遺体が腐らずに堆積し、長年月の間に陸化していく途中の草地、あるいは排水の悪い平坦地に生えいた植物の遺体が腐らずに堆積した場所にできた草地のこと。湖沼→湿原→森林と変化していくことを湿性遷移(しっせいせんい)と言います。
一口に湿原といっても3つのタイプに別れ、それぞれの場所には適した植物が育っている。

1.低層湿原…泥炭の堆積の少ない所で、水たまりとなっている場合が多く、ヨシやミズバショウ・ミツガシワが多く生えている。
2.高層湿原…泥炭層が厚く堆積し、ミズゴケがびっしり生えているところ。
3.中間湿原…低層湿原と高層湿原の中間的な場所をいい、ヌマガヤやニッコウキスゲなどが生えている。

湿原の主な機能としては湿原内の水がゆっくりと流れる間に有害物質をろ過する作用。
大量の水を蓄えるダムの役割。夏の間に暖められた水が冬まで熱を維持する保温効果など自然が作り出した壮大な環境保全装置ともなっているのです。
 



湧き水の流れとコケが美しい
 『大阿原湿原』
大阿原湿原はテイ沢の源流にある湿原です。周囲にはチャート・砂岩・緑色岩などの岩の上に針葉樹が生い茂り、豊富な湧き水が岩の下を流れています。
これらの湧き水は湿原を湿らせ、テイ沢を流れ下るのです。
一周の前半は、モウセンゴケの中につづく木道を歩いて行きます。静かで、風も涼しく、とても気持ちのよい空間です。
後半は湧き水の流れるポイントを抜け、雰囲気のよい林間道を抜けるコースです。
陸地化が進んでいる老化湿原みたいですが、自生する植物はシラカバ・コナラ・コバイケイウ・キスゲ・マツムシソウ・ヒオウギアヤメ・オヤマリンドウ・モウセンゴケなど、四季を通じて、訪れる人を楽しませてくれます。

一周約40分

トンボがいっぱいいました

モウセンゴケの中に続く木道

ノアザミ



クサレダマ
 『入笠湿原』
入笠湿原は入笠山麓の標高1730mに位置する富士見町唯一の高層湿原です。この季節の注目は湿原中央に群生する『クサレダマ』。サクラソウ科の多年草で日当たりの良い湿地に生える黄色の花で、花の色から別名『硫黄草』と言われる。この時期(7月下旬〜8月上旬)は黄色のジュータンを敷き詰めたような風景を楽しめます。開花時期は7日程度ほどらしいです。
他にもヤナギラン・サワギキョウ・コウリンカ・ノアザミ・ノハラアザミなどが咲いていました。次回は朝霧と朝露が似合う草花風景とさわやかな空気を味わうために早朝の入笠湿原に出かけてみたいと思います。

一周約30分

サワギキョウ

シラカバ

ヤナギラン
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