デザイナーズコラム

英国 CHELSEA FLOWER SHOW 〜 街並み


デザイナー's コラム
『英国 CHELSEA FLOWER SHOW 〜 街並み』

【ザ・シーズン浜松 担当/松田 幸治】2007年6月【ザ・シーズン浜松のページへ】
 

 世界中で最も古く、100年以上の歴史あるコンテスト、英国王立国園芸協会(RHS)主催の『チェルシー・フラワー・ショー』を視察してきました。今年は5月22日〜26日の期間開催されており、約15万人以上の来場者で賑わいました。

 ショーのメインは、世界各国のデザイナーが創る独創的な世界でした。私が印象的に残るいくつかの作品をご紹介していきます。

 木、ステンレス、水といった異質な素材を使用し、全体的にシャープな直線ラインで空間を引き締めているデザイン。それらの異質な素材をつなぎあわせるかのように花や植物が配植され、ナチュラルモダンな空間を作り出しています。異質な素材の組み合わせは、それぞれの量や見せ方、使い方のバランスが難しいと思われるがこの作品をみると絶妙なバランスで素晴らしいと思いました。立ち上がりの部分には、一つ一つ丁寧に石を埋め込まれた壁が水面に映りこむ様子も美しく感じられました。

 

 壁にまるで絵を飾るようにつくられたレリーフは繊細でよくできていました。外なのに部屋にいるように感じられ目に留まりました。
  私もこれをヒントにし、オリジナルのアートをお客様とともに創っていきたいと思いました。こういったものは、石のそれぞれの形、材質、配置により様々なものができると思いますし、経年変化も楽しめ、その家のシンボルとなるかもしれません。こういった使い方には可能性を感じました。

 

盆栽 屋内の展示場には日本でも見られる盆栽が展示してあり、枝ぶり形も日本の盆栽の美しさと変わりありませんでした。盆栽の前で立ち止まり眺めている各国の外国人も多く、世界に知れ渡る盆栽のようです。鉢の下にも台座があるなど、繊細な形、バランスを表現する盆栽は、日本人独特な美意識と思っていましたが、外国人にもそれが伝わっており、高く評価されているようでした。

 

モニュメント 木のモニュメントの葉の先からは、雫が垂れるように水が落ち、そして、落ちた雫の波紋を眺める風景は、日本人でも楽しめると思います。ただ、水の中に金属を使う発想は、真似出来ません。真似が出来ないと言うのは私も、もちろん、日本人の悪い所かもしれません。発想にこの素材はいい、悪いを考えすぎるかもしれません。もう少し、自由と言う言葉を考え、そして信じて、仕事をしてもいいのかと、考えさせてくれる作品でした。経年変化を考えると、難しいかもしれませんが、こういう作品を残せる為のスキル、技術を養って行けたらと実感させられました。

 

ノムラモミジ ショーのいくつかの作品で見られた樹木がノムラモミジでした。濃い赤紫の葉が主役となり作品のアクセントになっていました。日本では和のイメージがある植物ですが、見せ方によっては和にこだわらず、普段使っているコルディリネなどと同じような使い方ができるのではないかと思いました。

日本で見られない植栽  人工の滝を通しても生きる配植は勉強になりました。植栽は日本で見られないものが多く、初めてみるものもあり、興味を惹かれました。

 

イギリスの街並みでも、印象深いものがありました。

コッツォランドの街並み コッツォランドの街並み

 街並みのきれいなことに驚きました。なぜ、きれいと思うのか考えてみると、やはり一軒一軒お庭がよく手入れされているところでした。庭のデザインもシンメトリーを主とし構造物を造るというより、植栽がメインにデザインされているようでした。緑が建物のレンガに映え、経年変化の美しさも感じられました。ドアに続く直線的なアプローチも日本ではまだ多く見られませんが、イギリスでは多くみられました。

 

門柱  このエクステリアには今のデザインに通ずる点がたくさんあると思い、思わず写真を撮っていました。
  門の角柱のデザインは凹凸を出し、陰影をつけています。また、角柱の前には花台がり、飾れるようになっていました。

 

 以上、世界トップのガーデンショーといわれる『チェルシー・フラワー・ショー』と英国で感じたことをまとめてみました。皆様に英国ガーデニングの魅力を感じていただければ幸いです。
今回の英国訪問の経験を作品作りに活かしてまいりたいと思います。これからの浜松店の「こだわりの事例」に是非ご注目下さい。

 

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