| どんな庭づくりの際にもマイナス要因がある。そのマイナスをプラスに変え、快適な空間を実現すること…それが、僕の考えるエクステリアデザインです。家の外の空間も、室内と同様「住空間」。中と外の違いはあれど、インテリアと同じような感覚で住まう人の感性を表現するステージであることに変わりはありません。また、家の中と外とをつなぐ中継点としての役割も大きいと思います。スペースや周囲の障害物など様々なマイナス要因を克服して、住まう人の感性をスタイリッシュに表現し、なおかつ機能性にも優れたエクステリアを実現することこそが、エクステリアデザイナーの役割だと考えます。
デザインの際には、常にお客様が考えていること以上のものを提案するよう心がけています。また、お客様とは全く違う方向からエクステリアをとらえ、サプライズ的な提案をすることを意識しています。最近のお客様は事前に自分で多くの情報を仕入れてきます。僕はプロですから、それよりもさらにたくさんの情報を持っていたい。だから常に情報収集を欠かしません。色々な情報をヒントに、それを自分流にアレンジして、いつでもどんなスタイルにも対応できる力を養いたいと思っています。
ディテールにもこだわる方ですね。レンガやタイルなど、興味のある素材は必ずサンプルを取り寄せて、実際に目で見、手で触れて吟味してから使用します。勿論植栽にもこだわりがあります。四季を通じて庭のどこかしらに花が咲いているような、季節感のある庭をつくりたいといつも考えています。僕は昔から庭いじりが好きなので、現場の下草類は大体自分で植えます。板塀の色を塗ったりもします。机に座ってデザインする時間よりも、現場で過ごす時間の方が圧倒的に多いでしょうね。
現場で実際に自分の手を動かすことで、知識が経験に変わり、新たに体得できるものも沢山あります。
大学時代造園学科で公園や街づくりの研究をしていたこともあり、ランドスケープの分野にも関心が強いです。1件1件の建物やエクステリアが、街全体の景観デザインの要素でもあります。そういう点ではエクステリアデザインの仕事は街全体の景観に影響し、文化的な価値を高める大変意義ある仕事だと思います。
海外ではエクステリアデザイナーが社会的に認知され、活躍の場も多くあります。それに比べると日本ではまだ充分にこの仕事が理解されていないのが現状です。これから僕達が数多く良い仕事をすることで、日本人の庭に対する意識自体をも高めていきたいと思っています。
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