前回に引き続き、チェルシーフラワーショーに参加された、楢舘理佐さん(ザ・シーズンチェルシープロジェクト、デザインデレクター)のインタビュー第二回です。
Q.さてそんな不安の中でスタートしたチェルシー会場は、どんな雰囲気だったのですか?
A.私たちが現場に入った時は区画の大きいショーガーデンカテゴリーチームは既に骨格が出来上がっていました。そこいらじゅう大きな重機でバリバリ掘削していて、みんな短期間の施工に殺気立っていました。特にショーガーデン部門の植木やリアルな材料を見ると、値段の想像がつかないものばかりで本当に驚愕しました。
その時初めて「これはただならぬものに参加したんだな」と怖くなりました。
Q.ご自分の現場ではどんな感じだったのですか?
A.返事だけはばっちりの笑顔の英国職人さん達には、いろいろな意味でかなり泣かされました(笑)施工が始まると次から次へと問題にぶつかって、完成の姿を見失ったときが一番しんどかったです。特に日本の石積みの考え方(自然風)が英国の職人さん達はどうしても理解できないようで、私達日本人のスタッフが直接石を積む部分もありました。そんな時に、ザ・シーズンの助っ人(藤沢店の茅原店長とATC店の蓮尾店長)が、日本からかけつけてくれて、無言で背中を押してくれたように思えます。終わってみれば、あっという間の10日間でした。
Q.終わってみての感想はいかがでしたか?
A.ショウガーデンという現実を飛び越えた世界で、敢えてそこに東京の日常のフロントガーデンを持ってくるといった設定は、どうしても地味になるので、ある意味チャレンジだったと思います。それでも、私たちザ・シーズンが常に心がけている「日々の生活の中に、エクステリア&ガーデンを通じて自然を取り込むこと」というコンセプトは十分に伝わったことと思います。
それにしても、私達が思っている以上にチェルシーフラワーショウは、熱気のあるイベントで、施工準備中もBBCニュースで毎日報道されたりと、イギリスでのガーデンデザインについての定着ぶりと意識の高さは、ほんとうに羨ましかったです。

このプロジェクトについて「大いなる挑戦」だと語った楢舘さん、きっと語りつくせない貴重な経験を得られたことでしょう。今後の活躍が楽しみです。
