
代々続く純和風の邸宅を建て替えることになり、昔からある松の木や景石をどうしようか、といったお悩みは、このF様のお宅だけではないのかもしれません。
旧き良きものを活かしつつ、現代の生活にも合う庭へとつくりかえるためには、エクステリア・庭全般にわたる技術と確かな感性が必要となります。

緑残る下町に近い地で3世代でお住まいのF様の住居は、RC造3F建てとなります。なじみの石屋さんに大事な石を預けてあるものの、さて今回は広くない庭面積にどう合わせるのか思案にくれていた時にザ・シーズンにお越しになりました。
まず、ボリュームある建物に対してバランスよく門塀、シャッターゲート、縦桟の木製フェンスを組み合わせエクステリアを構築していくことを考えていきます。

アプローチには重厚感があり、和庭となじむ石畳とし、庭の敷石、延べ段へとつながるように。そして既存樹の松、ざくろや石灯篭、手水鉢などと景石の配置が決め手となります。

この庭は、アプローチ、玄関、和室と様々な方向から眺めることになるため、裏がつくれず気を使いました。また、少しでも奥行き感が出るように考えられています。 じっくりと、ひとつひとつの石と向き合いながら石を配置していく作業は、緊張感と発見の連続。完成した時のお施主様と担当の感慨もひとしおだったようです。
昔ながらの伝統的な和庭とは違ったものになりますが、本物の素材は新しい手法でも存在感と魅力を発揮します。私たちなりの、この時代ならではの「和」の形に、これからも挑戦していきたいと考えています。
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